舞台をつづける意味 〜涙の国立成育医療研究センターでの公演!〜

 昨日は三年目、三作品目の「成育医療センター」の入り口ホール”豆の木”での公演でした。病院公演がどうしてもやりたくて、病気の子どもたちや、普段劇場に足を運べない人たちにこそ演劇のパワーを届けたくて、メンバーの花ちゃんのお姉さん経由で成育のお医者さんを紹介していただき、その方からの紹介でボランティアセンターにつないでいただき、念願の公演が実現したのが3年前。三女を妊娠中で臨月間近でしたが、「ふしぎのくにのバナナ」を上演させていただきました。去年も同じボランティアセンターのMさんからご依頼をいただき「ブーの森」を上演。そして三年目、「ちゅうもんのおおいB&B」を上演してきました。Mさんには一年ごとに再会し、その度に「まぁ!○○ちゃん、大きくなったわねぇ。」とお腹の中にいた時代からの三女の成長っぷりもみていただいています。

 

 去年の秋頃に、いつも劇団バナナに来てくれるお客さん(で、今ではママ友)が彼女の親友の娘さんが小児がんになって成育で入院生活をしているから、応援するためのイベントを企画したというお知らせがfacebook経由で届きました。まさに、人ごとではなく私も小さな子どもを持つママとして、「何も出来ないけれどせめてそのイベントに参加して応援できたら」と思い、そのヨガイベントに参加することにしました。そこで大変な状況にいらっしゃるお母様ともお会いして、是非ホールではなく、本当に大変な状況で病棟に入院している子どもたちに劇団バナナのお芝居を届けられたら、という想いを強く持ちました。しかし、病棟での公演は少しのばい菌も命とりになってしまうような状況の子どもたちにとっては難しく、画策しましたが、結局劇団バナナが病棟で公演することは叶いませんでした。

 

 ところが、今年になって入院&闘病生活をつづけていたその娘さんが無事に良くなって退院することになったのです。そして成育のMさんからもいつものように公演依頼がきました。さっそくお母様にお伝えしたところ姉妹を連れて観に来てくれることになったのです。本当に夢のような展開!神様に「○○ちゃんに劇団バナナを見せたい。」と願ったのですが、たしかに「病棟で見せたい」とは願わなかった。神様、何て粋なお計らい!


 昨日は開演前にお母様にお会いし、ハグした時は少し涙ぐんでしまいました。そしてヨガの企画をしたママ友も来て、お手伝いしてくれました。闘病していた小さな女の子は一番前の一番真ん中で、まだ髪が少年のような短さで、でも日焼けしてとっても元気そう。お姉ちゃんも冒頭からおさるのウララが大好きになっちゃったみたい。出演者のように最初から最後までノリノリで素直な反応が嬉しかったです。ふと周りを見渡すと、病棟からわざわざおりて来てくれたのかな?というような車いすの子や鼻にチューブをつけた子どもたちも。本当にありがたい気持ちでいっぱいになりました。


 社会で苦しんでいる様々な人たちにとって、アートは二の次で、私たちは無力さを感じることも多々あります。でもそんな中でも、昨日は自分達の活動の本当の意味:人を笑顔にすることができること、楽しませることができることを、再確認し、そして、ほんのひととき別世界に連れていけるお芝居の魔法の力を信じることができました。


 夜にお母様からメッセージをいただきました。

「七瀬さん、こんばんは!!今日は本当にありがとうこざいました!○○の退院を直接ご報告する事ができて、とても嬉しかったです。寄り道した公園、帰宅の途中、入浴中、夕食中、寝る直前まで、今日の劇が楽しかった!また行きたい!ママ!と興奮冷めやまぬ娘たちでした。物語に入ってしまい、お芝居の途中に、何度も○○が前に出てしまい申し訳ありませんでした。狼かウララとルーを食べてしまったので、少し怒っていました(笑)

娘たちの心を震わせるひとときをありがとうございました!!また是非、公演に伺わせていただきますね!!また、お会いできるのを楽しみにしています。」


 まだ病棟から出られずに闘病生活を続けている女の子のお友達もいます。その子達にもいつかきっと、劇団バナナのお芝居を”豆の木”で見せられますように。


神様どうかお願いします。









100回の閲覧

© 2020 Theatre Banana  | 東京都調布市緑ガ丘|090-3521-6077 | theatrebanana.jp@gmail.com