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SKIP(Shina Kyohei and I Project)

「バカ山」という国際基督教大学の風景を歌ったこの曲を歌い継いでくれる方を募集しています。ライブで、コンサートで、卒業式に仲間と歌ってみませんか?著作権フリーです。使用される際にはご一報いただけると嬉しいです。

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バカ山
バカ山 - SKIP
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夢描き愛語るのも

いつもいつでも一緒だったから

やっぱり少し戸惑うね 一人で歩く花道は

 

君とふざけあったバカ山で

君の笑顔思い出しながら

少し立ち止まって 振り返りたい僕がいるよ

 

風の住処 泰山荘で 空見上げて哲学する

僕らは何億光年も待てないから

 

軌道外れて太陽に近づいていくこの命

鼓動のままに人生よ吸い込まれていけ

 

軌道壊して太陽に近づいていく流れ星

鼓動のままに人生を投げ込んでみようか

 

隔離されたCrazyなユートピア

自由人ばかり産み落として

大器晩成だから大丈夫 桜並木のまだ半ば

 

自然は自然のままであることに

僕らは僕らのままであることに

リベラルアーツをさまよって やっと意味を見つけた

 

過去と未来交差する 祈りの鐘 平和の響き

僕らを導くクロスを胸に刻み

 

たとえ何が待っていても

たとえ壁にぶち当たっても

僕らの原点はここに

このバカ山にあるから

 

ここに君はいたんだね

ここでまた語ろうか

共に泣き笑った

バカ山でまた I'll see you・・・

 

 椎名恭平君は私が学生時代に作った劇団虹という団体の初期メンバーでもあり、「オズの魔法使い」の初代ライオン役でした。天然パーマの髪の毛がそのままライオンのたてがみのようだったので、暑い夏も髪を切らないようにお願いしたり、老人施設の公演ではしっぽを落として「ライオンさん、しっぽ落ちてるわよー。」とおばあちゃんに言われたり、たくさんの思い出が蘇ります。本当に明るくて、友達が多くて、みんなの太陽みたいな存在だった人。

 

 ある日突然、当時22歳だった彼は流れ星のように私たちの前から消えてしまいました。どうしようもない悲しみに打ちひしがれながら、彼の周りにいたたくさんの友人達が集いました。みんなの心の大きな場所を占めていた彼だから、ぽっかり空いた穴をどうやって埋めればいいかわからずに私たちはひたすら彼の思い出を語りました。

 

その頃バカ山で空を眺めていたら緑とオレンジの流れ星を見ました。ちょうど進路を決めなくてはいけない時期で、私は演劇学校に進むことにしました。Shiina Kyohei and I Project(SKIP)は私の椎名君への誓いです。よそ見をせずに夢を見つめて、天を見つめて生きていこう、という。生きたくても生きられなかった彼の分まで。

 

あれから12年。今年は13回忌です。大学を卒業したてだった私と彼の仲間たちは、社会人になり、結婚したり、子どもがいたり、それぞれの人生を歩んでいます。もう涙は流さなくなりました。でもバカ山に行って、空を見上げるとふと思い出すのです。あの笑顔。キザなウィンクを。

 

 この曲は長い間放置され、埃がかぶっていたけれど、13回忌を機に世に出してみることにしました。私たちが青春を過した国際基督教大学の有名な場所がでてきます。よかったら歌って下さい。

 

 作詞&作曲 寳田七瀬

 編曲 寳田穂高

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