

(*2025年札幌での公演に向けて)
札幌に引っ越してきて、もう1年半が過ぎました。来る前から札幌市の子どもの劇場”やまびこ座”のことはチェックしていましたが、普段劇場を使用しない劇団バナナですから、なかなか関わる機会がなくここまで来てしまいました。
2025年の4月にやまびこ座が主催する”初心者のための人形劇講座”に参加したことから、人形作りの基礎から学び、舞台に立つまでを体験しました。そしてふと、この作品を思い出したのです。「アブブちゃんのおたんじょうび」は劇団バナナが人形の知識ゼロで制作したもので、人形はとっても可愛いのですが横顔がないのですw。札幌にいる間にこの劇場でもう一度この作品を作り直さねば!とこの機会に再演をすることに決めました。
もう赤ちゃんがいなくなってしまった我が家ですが、久々に赤ちゃんのいる暮らしの騒がしさを懐かしみながら準備を進めたいと思います。
(*2021年の初演の時に書いたものです)
育児、楽しんでますか?我が家は三女がもうすぐ4歳になります。というわけでうちには赤ちゃんがいなくなってしまった。。。嬉しいやら、寂しいやらといった感じです。三人の子を育てていて、やっぱり一人目の一年間が一番大変だったような気がします。親になるのって何の資格も勉強もいらないのに、責任が重大ですよね!産院から「ハイ、もう帰宅していいですよー。」とまだふにゃふにゃの赤ちゃんを渡された時は、「え?え?今日から私が責任者?」と正直驚きました。
劇団のバナナはそんな私の育児史と共にあるのですが、「アブブちゃんのおたんじょうび」はずっと創りたかった”育児をまるっとテーマにした作品”です。殺人事件より、大恋愛より、ずっとずっとドラマチックだと思うのが、小さな赤ちゃんと新米パパママとの日々の生活。笑っちゃうことも、泣いちゃうことも、叫んじゃうことも、全部全部ひっくるめて作品にして記憶に残したいなと思いました。
生まれる前に思い描いていた、可愛いパステルカラーのイメージから、どんどんぐっちゃぐちゃに掻き回されて変化していく赤ちゃんとの生活。それぞれの家庭で幸福のカタチも育児スタイルも違うし、何が正しい育児かなんて誰もわからないけど、3人の娘を育てながら一つ信じれることがあるとすれば、”あなたが大好き”という気持ちだけを伝え続ければ、子ども達はすくすく育っていくのだということ。「こんなに風に大事に育てられてきたんだよ。「こんなことが大変だったよ。」ということを子どもたちに伝えたいのと、「こんな風に頑張ってきたよね!」「大変なことと笑っちゃうこと、たくさんあったよね!」と同世代に育児をするパパママたちと共感しあいたい気持ちで「アブブちゃんのおたんじょうび」を世に出します。ドキドキ!
脚本&演出 草野










