Children's Theater
子ども劇場を日本に作る
”日本に子ども専用の劇場を作る”という大きな夢を一緒に追いかけてくれる人、団体、企業を探しています。「演劇」は総合エンターテインメントであるだけでなく、演劇やパフォーミングアーツは子ども達の心や身体を育み、大切なことを教えてくれるツールでもあります。イギリス、アメリカなどでは早くから演劇のそういった側面に注目し、教育の中に積極的に取り入れられていますが、日本ではまだまだ広がりが見られません。子ども達に生の舞台を楽しむ機会を与えなければ、日本のエンターテイメント業界は衰退していく一方です。海外の良質な作品をよんだり、子ども達のための演劇クラスができるような複合施設を日本に作りませんか?
そこはどんな場所?
◎専用の劇場を持ち、世界中から良質な舞台作品が集まり上演される場所
◎幼児からティーンネイジャーのため演劇クラス、アートワークショップ が行なわれる場所
◎学校の先生や教育者が演劇を始めとするアート教育の研修に訪れる場所
◎収益にとらわれない、子どものための実験的な公演が行われる場所
◎学校、老人施設、被災地、病院などへの訪問型公演の拠点になる場所
◎演劇をつかったセラピーが行なわれたり、その指導者を育てる場所
大学時代、宅配ミュージカル「劇団虹」(参考資料①)の活動を通して、演劇が人の心にもたらす作用、また演じる役者が受ける”魔法の力”を目の当たりにした私は、卒業論文で「国際平和のための演劇」という論文を書きました。
体が呼吸を必要とするのと同じように、心も良質のアートに触れ、また自らの体と心に向き合い表現するということがどんな人間にも必要です。血液を循環して体を健康に保つと同じように、芸術には社会の”気=エネルギー”を循環させる力があります。ごく一部のお金持ちが、何ヶ月前に予約をして観に行くような舞台ではなく、落ち込んだ時にふらっと立ち寄れるようなお芝居、芸能人になるための流行廃れのある表現ではなく、生きている自分の心と体を使って”魂をふるわせる経験”としての演劇。それらが感性豊かな子ども時代にこそ必要だと感じています。
日本ではなかなかビジネスとしてイメージしにくい演劇ですが、アメリカでは社会に欠かせない要素、習い事の選択肢として演劇が存在しています。2009年から1年半、メリーランド州に住む機会があり、イマジネーション•シアターという演劇の複合施設の創設者にインタビューする機会を得ました。
(参考資料②)また、2012年から4年間ニューヨークで様々な子ども向け演劇に触れたことで、日本でも演劇教育の拠点となるような組織、場所ができないかと考え始めました。まだ何から始めればいいのか模索中ですが、ひとまずこの大きな夢にむかってともに歩んでくれる仲間を見つけることから始めたいと思います。
草野七瀬
「世界に架ける虹の橋プロジェクト2006」
劇団虹のインドネシア公演の報告『演劇と教育』寄稿
「アメリカでみた演劇教育」
『演劇と教育』寄稿